新型コロナウイルス感染妊婦の分娩管理と母乳栄養
赤ちゃんにやさしい病院認定施設である当院において,COVID-19合併妊娠を2例経験したので報告する.症例1は34歳,5妊3産.妊娠28週3日でCOVID-19を発症した.経過観察するも高熱が続き,呼吸器症状と血小板減少症が進行した.母体への抗ウイルス薬投与が必要と判断し,妊娠29週5日で帝王切開術を行い,術後1日から抗ウイルス薬を投与した.母乳栄養の希望があり,術後3日から搾乳による母乳栄養を行い,退院後に直接授乳へ移行した.症例2は29歳,1妊0産.妊娠38週6日に陣痛が発来した.来院時の検査でCOVID-19と診断され,当院へ搬送後に帝王切開で分娩した.術後8日まで母児分離とし,母児同室...
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Veröffentlicht in: | 日本周産期・新生児医学会雑誌 2021, Vol.57(3), pp.545-549 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 赤ちゃんにやさしい病院認定施設である当院において,COVID-19合併妊娠を2例経験したので報告する.症例1は34歳,5妊3産.妊娠28週3日でCOVID-19を発症した.経過観察するも高熱が続き,呼吸器症状と血小板減少症が進行した.母体への抗ウイルス薬投与が必要と判断し,妊娠29週5日で帝王切開術を行い,術後1日から抗ウイルス薬を投与した.母乳栄養の希望があり,術後3日から搾乳による母乳栄養を行い,退院後に直接授乳へ移行した.症例2は29歳,1妊0産.妊娠38週6日に陣痛が発来した.来院時の検査でCOVID-19と診断され,当院へ搬送後に帝王切開で分娩した.術後8日まで母児分離とし,母児同室後に混合栄養を開始した.両児ともCOVID-19感染はなかった.COVID-19を合併していても,十分な感染対策を行えば母の希望に沿った栄養法を行えると考えられた. |
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ISSN: | 1348-964X 2435-4996 |
DOI: | 10.34456/jjspnm.57.3_545 |