糖尿病セルフケア能力測定ツールを活用したセルフケア支援での入院時と退院時における患者—看護師間の相互作用の探究

目的:糖尿病セルフケア能力測定ツール(IDSCA)を活用したセルフケア支援での入院時と退院時における患者―看護師間の相互作用を探究することである.方法:看護師と患者とのIDSCAを活用したセルフケア支援でのやり取り5事例を質的統合法(KJ法)で入院時,退院時別に分析をした.結果:入院時は【表層的な合意】と【セルフケア状況の振り返り】が基盤となり,【差異の探究】と【後押ししながらの共有】が影響し【自己客観視の始まり】となった.その結果,【支援に向けた看護師の心持ちの表明】と【患者の決意表明】となっていた.退院時は【評価の共有】と【状況の共有】が基盤となり,【対話での気づき】と【両者で許容】と【共...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本糖尿病教育・看護学会誌 2024/03/31, Vol.28(1), pp.19-28
Hauptverfasser: 式田 由美子, 大末 美代子, 大野 夏稀, 脇 幸子, 清水 安子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:目的:糖尿病セルフケア能力測定ツール(IDSCA)を活用したセルフケア支援での入院時と退院時における患者―看護師間の相互作用を探究することである.方法:看護師と患者とのIDSCAを活用したセルフケア支援でのやり取り5事例を質的統合法(KJ法)で入院時,退院時別に分析をした.結果:入院時は【表層的な合意】と【セルフケア状況の振り返り】が基盤となり,【差異の探究】と【後押ししながらの共有】が影響し【自己客観視の始まり】となった.その結果,【支援に向けた看護師の心持ちの表明】と【患者の決意表明】となっていた.退院時は【評価の共有】と【状況の共有】が基盤となり,【対話での気づき】と【両者で許容】と【共に熟考】が相まって,【今後へ向けた協働】となっていた.結論:患者―看護師間の相互作用は,入院時は“共有”から“応答”へ発展し,退院時は“共有”が基盤となって“応答”,“安定”へ発展した.入院時,退院時ともに,両者は相互作用の深まりの中で成長を認めたため,IDSCAの活用の意義が示唆された.
ISSN:1342-8497
2432-3713
DOI:10.24616/jaden.28.1_19