糖尿病看護の専門性の高い看護師による糖尿病とがんを併せ持つ患者へのセルフマネジメント支援の実際と困難

【目的】糖尿病看護の専門性の高い看護師による糖尿病とがんを併せ持つ患者へのセルフマネジメント支援の実際と経験している困難について明らかにすることである.【方法】フォーカスグループインタビューを4回,計16名を対象に実施し,質的帰納的に分析した.【結果】セルフマネジメント支援の実際は,がん治療の内容や時期をふまえながら専門性を活かして血糖コントロールを軸とした看護が展開されていた.一方,患者の療養内容が複雑であり,がんと糖尿病の両領域からの専門的な知識を要する看護支援が必要なこと,がんと糖尿病の領域間の情報共有や理解不足,患者と関わる時期や場の問題,悪性疾患であることに起因する患者との関わりや血...

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Veröffentlicht in:日本糖尿病教育・看護学会誌 2020/09/30, Vol.24(2), pp.161-170
Hauptverfasser: 山本 裕子, 光木 幸子, 田中 登美, 南村 二美代, 横田 香世, 肥後 直子, 門田 典子, 藤田 かおり
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:【目的】糖尿病看護の専門性の高い看護師による糖尿病とがんを併せ持つ患者へのセルフマネジメント支援の実際と経験している困難について明らかにすることである.【方法】フォーカスグループインタビューを4回,計16名を対象に実施し,質的帰納的に分析した.【結果】セルフマネジメント支援の実際は,がん治療の内容や時期をふまえながら専門性を活かして血糖コントロールを軸とした看護が展開されていた.一方,患者の療養内容が複雑であり,がんと糖尿病の両領域からの専門的な知識を要する看護支援が必要なこと,がんと糖尿病の領域間の情報共有や理解不足,患者と関わる時期や場の問題,悪性疾患であることに起因する患者との関わりや血糖コントロールのあり方に対する戸惑いなどから困難を経験していた.【結論】糖尿病とがんを併せ持つ患者のセルフマネジメント支援において,知識と意識の向上,連携の促進がその困難に対応する上で必要である
ISSN:1342-8497
2432-3713
DOI:10.24616/jaden.24.2_161