2型糖尿病患者の性別からみた家族サポート感取・対応力 (ARRF) とHbA1cおよび関連要因との関係
本研究の目的は, 2型糖尿病患者が家族サポートを肯定的に受け取り(感取), 応答する(対応)力である家族サポート感取・対応力(ARRF)とHbA1c(NGSP)および関連要因との関係を, 性別ごとに明らかにすることである. 重度の合併症がなく, 家族と同居している成人2型糖尿病患者を対象に, 日本人2型糖尿病患者の家族サポート感取・対応力尺度, HbA1c, 関連要因を調査項目とした自記式質問紙にて調査し, 63名の有効回答を得た. 結果, ARRFとHbA1cとの関係において, 男性ではARRFとHbA1cに有意な負の相関(rs=-.431)があり, 女性では有意な正の相関(rs=.598)...
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Veröffentlicht in: | 日本糖尿病教育・看護学会誌 2020-03, Vol.24 (1), p.1-8 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本研究の目的は, 2型糖尿病患者が家族サポートを肯定的に受け取り(感取), 応答する(対応)力である家族サポート感取・対応力(ARRF)とHbA1c(NGSP)および関連要因との関係を, 性別ごとに明らかにすることである. 重度の合併症がなく, 家族と同居している成人2型糖尿病患者を対象に, 日本人2型糖尿病患者の家族サポート感取・対応力尺度, HbA1c, 関連要因を調査項目とした自記式質問紙にて調査し, 63名の有効回答を得た. 結果, ARRFとHbA1cとの関係において, 男性ではARRFとHbA1cに有意な負の相関(rs=-.431)があり, 女性では有意な正の相関(rs=.598)があった. また, ARRFと関連要因との関係では, 男性においてARRFが有意に低かったのは, 自覚症状がない, 生活への支障がない, 合併症がないと自覚している, 大血管障害がない, 親と同居している, 就労しているという項目であった. 女性においてARRFが有意に高かったのはBMI基準範囲内, インスリンなどの注射薬の使用があるという項目であった. 以上より, ARRFにおいて, 性別により異なる支援方法が必要であることが示唆された. |
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ISSN: | 1342-8497 |