心に響く関わりで拓こう未来への道すじ
「はじめに」私は, 看護職について40有余年を臨床で糖尿病患者と関わってきた. 当時小学生だった方から「今度孫ができるの」という言葉を聞くと本当に長い付き合いだなと感じる. 糖尿病患者との関わりは決して楽しいことばかりではなく, それぞれの患者と向き合う度に自分の無力さを思い知らされる場でもあった. それでも私は毎月患者の顔を見ることができることに喜びを感じる. 臨床における糖尿病看護はその多くを患者指導が占める. その実践の中から様々な創意工夫をしていくことが看護理論へと繋がっていくことを自身の経験の積み重ねから気付いた. 完治が困難な生活習慣病たる糖尿病の診療は生活習慣の是正と協調が不可欠...
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Veröffentlicht in: | 日本糖尿病教育・看護学会誌 2019/03/31, Vol.23(1), pp.60-65 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」私は, 看護職について40有余年を臨床で糖尿病患者と関わってきた. 当時小学生だった方から「今度孫ができるの」という言葉を聞くと本当に長い付き合いだなと感じる. 糖尿病患者との関わりは決して楽しいことばかりではなく, それぞれの患者と向き合う度に自分の無力さを思い知らされる場でもあった. それでも私は毎月患者の顔を見ることができることに喜びを感じる. 臨床における糖尿病看護はその多くを患者指導が占める. その実践の中から様々な創意工夫をしていくことが看護理論へと繋がっていくことを自身の経験の積み重ねから気付いた. 完治が困難な生活習慣病たる糖尿病の診療は生活習慣の是正と協調が不可欠であり, 個々の患者の背景や病状に応じた十分な療養指導を, 意欲的に辛抱強く実践することが大切であると思う. |
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ISSN: | 1342-8497 2432-3713 |
DOI: | 10.24616/jaden.23.1_60 |