当院における神経蘇生の取り組み
「はじめに」八戸赤十字病院は, 青森県南東部に位置する病床数434床(一般374床, 精神60床)の地方総合病院であり, 当院における神経蘇生の取り組み, とくに急性期脳梗塞治療について報告する. 厚生労働省「人口動態統計」によると, 脳血管疾患による粗死亡率は近年, 全国的に低下してきている. 青森県は, 男女とも全国の中ではワーストグループに属し, 平成25年は人口10万あたりの年齢調整死亡率が, 男67.1 (全国2位), 女34.0 (同3位)であった. 青森県の脳血管疾患死亡の内訳をみると, 脳梗塞が6割を占める. また, 青森県の救急搬送の状況として, 急病による救急搬送の最多は脳...
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Veröffentlicht in: | 日本神経救急学会雑誌 2016/06/11, Vol.28(3), pp.12-16 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」八戸赤十字病院は, 青森県南東部に位置する病床数434床(一般374床, 精神60床)の地方総合病院であり, 当院における神経蘇生の取り組み, とくに急性期脳梗塞治療について報告する. 厚生労働省「人口動態統計」によると, 脳血管疾患による粗死亡率は近年, 全国的に低下してきている. 青森県は, 男女とも全国の中ではワーストグループに属し, 平成25年は人口10万あたりの年齢調整死亡率が, 男67.1 (全国2位), 女34.0 (同3位)であった. 青森県の脳血管疾患死亡の内訳をみると, 脳梗塞が6割を占める. また, 青森県の救急搬送の状況として, 急病による救急搬送の最多は脳疾患である. 救急車で搬送された人のうち, 急病患者が過半数63.9% (28,041人)を占め, 以下, 一般負傷, 交通外傷等と続く. その急病患者のなかで脳疾患が最多の12.2% (3,432人)であり, 心疾患9.8%, 消化器系9.0%を上回っている. |
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ISSN: | 1619-3067 2187-5006 |
DOI: | 10.11170/jjcne.28.3_12 |