傷病救護されたケナガネズミとオキナワトゲネズミの飼育記録

中琉球に固有のネズミ類であるケナガネズミとオキナワトゲネズミの傷病個体(それぞれ13頭,1頭)を保護して飼育した.複数の人工飼料を主食とし,さまざまな植物質の餌(果実・種子,野菜)や動物質の餌(小動物,鳥類の卵等)を副食として給餌した.ケナガネズミでは最長3.9年間,オキナワトゲネズミでは4.1年間にわたり長期飼育することができた.飼育環境,飼育下でみられた行動,血液生化学検査の値,死亡原因等について得られた知見は,今後の両種の救護だけでなく,生息域外保全の個体群維持にも資するものである....

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Veröffentlicht in:哺乳類科学 2017, Vol.57(2), pp.221-226
Hauptverfasser: 中谷, 裕美子, 長嶺, 隆, 金城, 道男, 中田, 勝士, 山本, 以智人
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:中琉球に固有のネズミ類であるケナガネズミとオキナワトゲネズミの傷病個体(それぞれ13頭,1頭)を保護して飼育した.複数の人工飼料を主食とし,さまざまな植物質の餌(果実・種子,野菜)や動物質の餌(小動物,鳥類の卵等)を副食として給餌した.ケナガネズミでは最長3.9年間,オキナワトゲネズミでは4.1年間にわたり長期飼育することができた.飼育環境,飼育下でみられた行動,血液生化学検査の値,死亡原因等について得られた知見は,今後の両種の救護だけでなく,生息域外保全の個体群維持にも資するものである.
ISSN:0385-437X
1881-526X
DOI:10.11238/mammalianscience.57.221