クマ類の保護管理は進んだか?~課題を整理して次のステップへ

「はじめに」 日本哺乳類学会保護管理専門委員会クマ保護管理検討作業部会(以下, クマ部会)では, ヒグマ(Ursus arctos)とツキノワグマ(Ursus thibetanus)の調査研究や特定鳥獣保護管理計画(以下, 特定計画)の発展に寄与することを目指し, 2007年度に都道府県を対象としたクマ類の管理状況に関するアンケート調査を実施した(間野ほか2008). クマ部会ではこの調査から5年を経た2012-13年度の全国の現状を整理して共有するために第2回目のアンケート調査を実施した. ミニシンポジウムはこの結果を提示し課題を整理した上で, クマ類の管理を次のステップに進めるための方策に...

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Veröffentlicht in:哺乳類科学 2014/06/30, Vol.54(1), pp.141-144
Hauptverfasser: 小坂井, 千夏, 近藤, 麻実, 中村, 幸子, 中下, 留美子, 有本, 勲, 伊藤, 哲治, 後藤, 優介, 間野, 勉
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 日本哺乳類学会保護管理専門委員会クマ保護管理検討作業部会(以下, クマ部会)では, ヒグマ(Ursus arctos)とツキノワグマ(Ursus thibetanus)の調査研究や特定鳥獣保護管理計画(以下, 特定計画)の発展に寄与することを目指し, 2007年度に都道府県を対象としたクマ類の管理状況に関するアンケート調査を実施した(間野ほか2008). クマ部会ではこの調査から5年を経た2012-13年度の全国の現状を整理して共有するために第2回目のアンケート調査を実施した. ミニシンポジウムはこの結果を提示し課題を整理した上で, クマ類の管理を次のステップに進めるための方策について議論することを目的として開催した, また, 行政の制度や体制に精通した研究者層の充実や, 地域の状況に合わせ画一的ではない提案ができる人材を育成することは科学的管理の発展に不可欠であることから, 研究者の役割についても議論した.
ISSN:0385-437X
1881-526X
DOI:10.11238/mammalianscience.54.141