インタープリテーションは保全の現場で役に立つのか?―専門家と現場のコミュニケーションを中心に

「1. 問題の所在」インタープリテーション(以下, IP)は, 自然体験学習などに応用され, 環境教育の領域においてスキルの開発や人材育成などが行われてきた. 日本においては, 1980年代から, 民間団体, 個人による自然解説活動が増加し, 1991年には当時の環境庁が「自然体験活動推進事業(インタープリター養成)」として, 環境政策としてインタープリターの養成を行うに至っている. 現在では, 民間団体におけるインタープリテーション事業, あるいはインタープリター養成, また, 環境省によるエコインストラクター養成事業などが行われるようになり, インタープリターは国立公園・ビジターセンター・...

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Veröffentlicht in:哺乳類科学 2011, Vol.51(1), pp.219-220
1. Verfasser: 富田, 涼都
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. 問題の所在」インタープリテーション(以下, IP)は, 自然体験学習などに応用され, 環境教育の領域においてスキルの開発や人材育成などが行われてきた. 日本においては, 1980年代から, 民間団体, 個人による自然解説活動が増加し, 1991年には当時の環境庁が「自然体験活動推進事業(インタープリター養成)」として, 環境政策としてインタープリターの養成を行うに至っている. 現在では, 民間団体におけるインタープリテーション事業, あるいはインタープリター養成, また, 環境省によるエコインストラクター養成事業などが行われるようになり, インタープリターは国立公園・ビジターセンター・自然体験学習・博物館・動物園等の場で活躍している. しかし, 現状ではこうしたIPのスキルの発展や人材の育成が, そのまま, 野生動物管理や生態系管理, 自然再生事業などの保全現場において活かされているわけではない.
ISSN:0385-437X
1881-526X
DOI:10.11238/mammalianscience.51.219