2010年生物多様性条約締約国会議と生物多様性基本法

2008年5月30日, 第9回生物多様性条約締約国会議(COP9)において, 第10回同締約国会議(COP10)が日本の愛知県で開催されることが正式に決定された. 日本は, 同条約が採択された当初(1993)からこの条約を批准している. 現在の加盟国数は, 191カ国である. COP9では, 野生生物の保護区の問題や外来種の問題など様々な題目が議論された. また, サイドイベントでは, 生物多様性に関連する様々な催し物が, 会議と同時並行的に数多く開催された. しかしながら, 日本で初めて開催される生物多様性条約締約国会議が, どのような内容で議論がされているのか, 広く知られていない. 一方...

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Veröffentlicht in:哺乳類科学 2009, Vol.49(1), pp.159-165
1. Verfasser: 草刈, 秀紀
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:2008年5月30日, 第9回生物多様性条約締約国会議(COP9)において, 第10回同締約国会議(COP10)が日本の愛知県で開催されることが正式に決定された. 日本は, 同条約が採択された当初(1993)からこの条約を批准している. 現在の加盟国数は, 191カ国である. COP9では, 野生生物の保護区の問題や外来種の問題など様々な題目が議論された. また, サイドイベントでは, 生物多様性に関連する様々な催し物が, 会議と同時並行的に数多く開催された. しかしながら, 日本で初めて開催される生物多様性条約締約国会議が, どのような内容で議論がされているのか, 広く知られていない. 一方, 時期を同じくして生物多様性基本法が議員立法として公布・施行された. この基本法は, 環境基本法の下に位置付けられ, 鳥獣保護法や種の保存法などの上位法として位置付けられている. しかしながら, 新たに位置付けられた法体系と基本法が目指すところは, まだ広く知られていない.
ISSN:0385-437X
1881-526X
DOI:10.11238/mammalianscience.49.159