内視鏡的粘膜切除術が可能であった,残胃に発生した未分化型微小胃癌の1例

「はじめに」 未分化型微小胃癌は, 臨床上, 早期発見がまれとされている. 今回我々は, 胃切除後約1年目の残胃大弯側に発見された未分化型微小胃癌に対してEMR(endoscopic mucosal resection)を行ったので, 文献的考察を加えて報告する. 症例:55歳, 女性. 主訴:なし. 既往歴:1998年4月, 当院外科にて胃癌の診断で胃切除(Bill-I法)を施行, 病理組織学的診断はsig. IIc(ul-IIs), 深達度はsm2, 35×20mmであった. 現病歴:1999年5月, 近医で内視鏡を施行したところ, 残胃大弯側に小褪色粘膜を認め, 同部の生検で印環細胞癌と...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2000/11/15, Vol.57(2), pp.98-99
Hauptverfasser: 別府, 加寿子, 武本, 憲重, 小泉, 浩一, 甲斐, 俊吉, 山尾, 剛一, 坂井, 雄三, 陳, 勁松, 丸山, 雅一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 未分化型微小胃癌は, 臨床上, 早期発見がまれとされている. 今回我々は, 胃切除後約1年目の残胃大弯側に発見された未分化型微小胃癌に対してEMR(endoscopic mucosal resection)を行ったので, 文献的考察を加えて報告する. 症例:55歳, 女性. 主訴:なし. 既往歴:1998年4月, 当院外科にて胃癌の診断で胃切除(Bill-I法)を施行, 病理組織学的診断はsig. IIc(ul-IIs), 深達度はsm2, 35×20mmであった. 現病歴:1999年5月, 近医で内視鏡を施行したところ, 残胃大弯側に小褪色粘膜を認め, 同部の生検で印環細胞癌と診断され, 精査目的で当院に受診となった. 入院時現症:特記すべきことなし. 入院時検査所見:血算, 生化学, 腫瘍マーカーに異常所見は認めなかった. 上部消化管内視鏡検査(Color 1-a, b):残胃大弯側の粘膜ひだの上に, 不整形の境界明瞭な褪色粘膜を認める.
ISSN:0389-9403
2189-0021
0389-9403
DOI:10.11641/pdensks.57.2_98