尋常性天疱瘡患者の食道静脈瘤硬化療法中食道粘膜剥離を生じ治療に難渋した1例
「はじめに」 尋常性天疱瘡の食道病変は稀であるといわれている. 今回我々は尋常性天疱瘡患者の食道静脈瘤硬化療法中食道粘膜剥離を生じ, 治療に難渋した1例を経験したので報告する. 症例:61歳, 男性. 主訴:発熱, 口内炎, 皮疹. 既往歴:40歳, 胆石症. 45歳, 胃潰瘍. 51歳, アルコール性肝硬変. 56, 57, 58歳, 食道静脈瘤破裂. 家族歴:母, 胆嚢癌. 飲酒歴:ワイン一本/day(20~40代). 現病歴:アルコール性肝硬変, 食道静脈瘤の診断にて1993年以来, 外来通院. 1999年5月下旬より主訴出現し精査加療目的にて同年6月7日当科入院となった. 入院時現症:...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2000/11/15, Vol.57(2), pp.90-91 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 尋常性天疱瘡の食道病変は稀であるといわれている. 今回我々は尋常性天疱瘡患者の食道静脈瘤硬化療法中食道粘膜剥離を生じ, 治療に難渋した1例を経験したので報告する. 症例:61歳, 男性. 主訴:発熱, 口内炎, 皮疹. 既往歴:40歳, 胆石症. 45歳, 胃潰瘍. 51歳, アルコール性肝硬変. 56, 57, 58歳, 食道静脈瘤破裂. 家族歴:母, 胆嚢癌. 飲酒歴:ワイン一本/day(20~40代). 現病歴:アルコール性肝硬変, 食道静脈瘤の診断にて1993年以来, 外来通院. 1999年5月下旬より主訴出現し精査加療目的にて同年6月7日当科入院となった. 入院時現症:血圧111/60mmhg, 脈88/分, 整, 体温37.7度, 結膜に貧血, 黄疸を認めず, 腹部は膨満し下腿に軽度の浮腫を認めた. 口腔粘膜には著明なびらんを認め皮膚は体幹, 四肢に水疱やびらん形成を認めた. |
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ISSN: | 0389-9403 2189-0021 0389-9403 |
DOI: | 10.11641/pdensks.57.2_90 |