小腸腫瘍による腸重積をシングルバルーン小腸内視鏡で整復した1例

「はじめに」小腸重積の治療は一般的に緊急で外科的切除術を施行することが多い. しかし近年ダブルバルーン小腸内視鏡で腸重積を整復したとの報告がある. 当院ではシングルバルーン小腸内視鏡を用いて腸重積を整復した一例を国内で初めて経験したので報告する. 「症例」患者: 71歳女性 主訴: 腹部膨満 既往歴: なし 併存疾患: 2型糖尿病, 高血圧症, 脂質異常症, 高尿酸血症 現病歴: XXXX年10月上旬から11月上旬まで他院にて腸閉塞の診断で入院していた. これまでに手術歴はなく, 腸閉塞の原因精査のため入院中に審査腹腔鏡を施行されたが, 異常所見は認めず, 腸閉塞の原因は不明とされていた. 翌...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2024/06/21, Vol.104(1), pp.95-97
Hauptverfasser: 杉山, 慧弥, 遠藤, 利行, 山名, 瑶子, 松原, 大, 阿曽沼, 邦央, 長濵, 正亞
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」小腸重積の治療は一般的に緊急で外科的切除術を施行することが多い. しかし近年ダブルバルーン小腸内視鏡で腸重積を整復したとの報告がある. 当院ではシングルバルーン小腸内視鏡を用いて腸重積を整復した一例を国内で初めて経験したので報告する. 「症例」患者: 71歳女性 主訴: 腹部膨満 既往歴: なし 併存疾患: 2型糖尿病, 高血圧症, 脂質異常症, 高尿酸血症 現病歴: XXXX年10月上旬から11月上旬まで他院にて腸閉塞の診断で入院していた. これまでに手術歴はなく, 腸閉塞の原因精査のため入院中に審査腹腔鏡を施行されたが, 異常所見は認めず, 腸閉塞の原因は不明とされていた. 翌年1月中旬より腹部膨満感が出現し, 同年2月中旬に近医より腸閉塞が疑われ当院を紹介受診した. 当院で施行した腹部造影CTにて小腸重積による腸閉塞の診断となり, 同日入院した.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.104.1_95