下部消化管疾患における内視鏡診断・治療の進歩

近年, 内視鏡診療の発展は目覚ましく, 下部消化管領域においても様々な機器開発やアイデアが生まれている. 診断ではLCI, TXIなどの新規IEEによる存在診断や質的診断が模索されている. 加えて, 超拡大内視鏡やAIの開発も進み, 腫瘍性病変のみならず炎症性腸疾患においても診断能の向上が期待される. 治療ではストラテジーの工夫, 新たなトラクションデバイスや縫縮法の開発で大腸ESDは専門施設においては標準治療となったが, 切除困難例の存在や若手への教育など課題も多い. また切除法の選択については従来のEMRにCSPやunderwater EMRが加わり, sessile serrated l...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy(2001年から) 2024-06, Vol.104 (1), p.6-7
Hauptverfasser: 浦岡俊夫, 黒木優一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:近年, 内視鏡診療の発展は目覚ましく, 下部消化管領域においても様々な機器開発やアイデアが生まれている. 診断ではLCI, TXIなどの新規IEEによる存在診断や質的診断が模索されている. 加えて, 超拡大内視鏡やAIの開発も進み, 腫瘍性病変のみならず炎症性腸疾患においても診断能の向上が期待される. 治療ではストラテジーの工夫, 新たなトラクションデバイスや縫縮法の開発で大腸ESDは専門施設においては標準治療となったが, 切除困難例の存在や若手への教育など課題も多い. また切除法の選択については従来のEMRにCSPやunderwater EMRが加わり, sessile serrated lesion(SSL)に対する取り扱いも含め各施設で様々な取り組みがなされている. 本セッションでは下部消化管疾患における観察法を含めた内視鏡診断や治療法の選択, 工夫, 偶発症予防, トラブルシューティングなど多方面から幅広く演題を発表いただいた.
ISSN:1348-9844