EST後出血における赤色光観察の使用報告

「はじめに」Red Dichromatic Imaging(RDI)は, 消化管出血や内視鏡治療時の出血の観察において有用性が報告されている. また内視鏡的乳頭括約筋切開術(endoscopic sphincterotomy: EST)後の出血においても有用性が指摘されているが, 使用報告はまだ少ない. 今回EST後の出血に対し, RDI観察が有用であった症例を経験したため報告する. 「症例」症例1: 70歳代, 女性. 現病歴: 受診3週間前より褐色尿, 白色便, 顔色不良を自覚した. 食欲低下が出現したため近医を受診し, 当科紹介となった. 既往歴: 脂質異常症 生活歴: 喫煙なし. 飲酒...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2023/12/22, Vol.103(1), pp.138-140
Hauptverfasser: 木村, 祐介, 岡野, 直樹, 星, 健介, 岩田, 俊太郎, 氏田, 亙, 山田, 悠人, 岩﨑, 将, 宅間, 健介, 伊藤, 謙, 永井, 英成, 五十嵐, 良典, 松田, 尚久
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:「はじめに」Red Dichromatic Imaging(RDI)は, 消化管出血や内視鏡治療時の出血の観察において有用性が報告されている. また内視鏡的乳頭括約筋切開術(endoscopic sphincterotomy: EST)後の出血においても有用性が指摘されているが, 使用報告はまだ少ない. 今回EST後の出血に対し, RDI観察が有用であった症例を経験したため報告する. 「症例」症例1: 70歳代, 女性. 現病歴: 受診3週間前より褐色尿, 白色便, 顔色不良を自覚した. 食欲低下が出現したため近医を受診し, 当科紹介となった. 既往歴: 脂質異常症 生活歴: 喫煙なし. 飲酒なし. 入院時検査所見: T-Bil 24.9mg/dL, D-Bil 16.1mg/dL, AST 67U/L, ALT 85U/L, ALP 370U/L, γ-GTP 468U/Lと著明な黄疸および肝胆道系酵素の上昇を認めた.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.103.1_138