クリップ法と吸収性局所止血材の併用で止血に至った憩室出血の一例

「はじめに」吸収性局所止血材ピュアスタット(R)は3-D Matrix社が開発した消化管内視鏡における新規止血材である. ピュアスタット(R)は3種類のアミノ酸からなる完全人工合成ペプチドであり, 特定の生理的条件下(中性pHまたはナトリウムやカリウムなどの塩が存在する環境)でゲル化し出血点の止血をする製品である. 使用は湧出性出血の場合に限定されるが手技が簡便なこと, 血管の拍動や組織表面の凹凸にも順応すること, 透明な物質でありその後の追加処置を妨げないことなどのメリットを有している. 今回クリップ法による止血後も再出血を繰り返した大腸憩室出血の症例でクリップ法と吸収性局所止血材の併用で止...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2023/12/22, Vol.103(1), pp.121-123
Hauptverfasser: 佐藤, 信維, 藤本, 愛, 石井, 侃, 副島, 啓太, 平岡, 友美, 清水, 良, 小林, 俊介, 岡本, 陽祐, 鳥羽, 崇仁, 小野, 真史, 山口, 和久, 木村, 隆輔, 松田, 尚久
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」吸収性局所止血材ピュアスタット(R)は3-D Matrix社が開発した消化管内視鏡における新規止血材である. ピュアスタット(R)は3種類のアミノ酸からなる完全人工合成ペプチドであり, 特定の生理的条件下(中性pHまたはナトリウムやカリウムなどの塩が存在する環境)でゲル化し出血点の止血をする製品である. 使用は湧出性出血の場合に限定されるが手技が簡便なこと, 血管の拍動や組織表面の凹凸にも順応すること, 透明な物質でありその後の追加処置を妨げないことなどのメリットを有している. 今回クリップ法による止血後も再出血を繰り返した大腸憩室出血の症例でクリップ法と吸収性局所止血材の併用で止血を得ることができた1例を経験したので報告する. 「症例」患者: 70歳代 男性 主訴: 血便 既往歴: 高血圧症, 脂質異常症, HBV既往感染, 下行結腸憩室出血 家族歴: 特記事項なし
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.103.1_121