EUS-FNAにて診断し得た胆嚢癌肝転移の1例

「はじめに」肝腫瘤に対する病理組織学的診断では主に超音波下経皮的肝腫瘤生検が施行されており, 超音波内視鏡下針生検(endoscopic ultrasound-guided fine needle aspiration 以下EUS-FNA)による肝腫瘤生検の報告は少ない. 今回, 肝腫瘤に対する経皮的生検が困難であった症例において, EUS-FNAにより安全に胆嚢癌肝転移の診断に至った症例を経験したので報告する. 「症例」70代 男性 既往歴: アルコール性重症急性膵炎, 本態性血小板増多症, 腹壁瘢痕ヘルニア, 慢性閉塞性肺疾患. 生活歴: 喫煙歴 40本/日×30年, 飲酒歴 67歳より断...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2023/06/30, Vol.102(1), pp.140-142
Hauptverfasser: 稲田, 絢子, 土岐, 真朗, 山田, 貴大, 川本, 翔, 神林, 孔明, 野坂, 岳志, 落合, 一成, 権藤, 興一, 渡邉, 俊介, 林, 玲匡, 下山田, 博明, 柴原, 純二, 久松, 理一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:「はじめに」肝腫瘤に対する病理組織学的診断では主に超音波下経皮的肝腫瘤生検が施行されており, 超音波内視鏡下針生検(endoscopic ultrasound-guided fine needle aspiration 以下EUS-FNA)による肝腫瘤生検の報告は少ない. 今回, 肝腫瘤に対する経皮的生検が困難であった症例において, EUS-FNAにより安全に胆嚢癌肝転移の診断に至った症例を経験したので報告する. 「症例」70代 男性 既往歴: アルコール性重症急性膵炎, 本態性血小板増多症, 腹壁瘢痕ヘルニア, 慢性閉塞性肺疾患. 生活歴: 喫煙歴 40本/日×30年, 飲酒歴 67歳より断酒. 現病歴: 3年前に胆嚢癌に対して拡大胆嚢摘出術を施行され(pT1bN0M0 Stage I, ly0, v0, ne0, pN0, CM0, EM0, R0), 再発なく経過していたが, CA19-9 53.1U/mlと高値となり, 精査目的に入院となった.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.102.1_140