小腸閉塞を契機に発見された若年の小腸悪性リンパ腫の1例
「はじめに」消化管悪性リンパ腫は, 小児から高齢者まであらゆる年齢層で発生しうるがその好発年齢は50~60歳とされている. 今回, 若年女性に発症したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma: DLBCL)の症例を経験したので報告する. 「症例」患者: 18歳 女性 日本人 主訴: 嘔吐 現病歴: X-1月頃より頻回の嘔吐が出現し, 症状の改善がないため前医を受診した. 上腸間膜動脈症候群と診断され, 経鼻空腸チューブを留置された. 経腸栄養を開始したところ逆流がみられたため造影検査を実施され, 通過障害を指摘された. X月Y日, 精査加療目的...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2023/06/30, Vol.102(1), pp.92-94 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」消化管悪性リンパ腫は, 小児から高齢者まであらゆる年齢層で発生しうるがその好発年齢は50~60歳とされている. 今回, 若年女性に発症したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma: DLBCL)の症例を経験したので報告する. 「症例」患者: 18歳 女性 日本人 主訴: 嘔吐 現病歴: X-1月頃より頻回の嘔吐が出現し, 症状の改善がないため前医を受診した. 上腸間膜動脈症候群と診断され, 経鼻空腸チューブを留置された. 経腸栄養を開始したところ逆流がみられたため造影検査を実施され, 通過障害を指摘された. X月Y日, 精査加療目的に当院に転院した. 既往歴・家族歴: 特記事項なし アレルギー歴: なし 入院時現症: 身長155.2cm, 体重34.9kg, BMI 14.5, 体温36.7℃, 脈拍50/分 整, 血圧95/58mmHg, SpO2 99%(室内気), 腹部平坦軟, 腸蠕動音正常, 自発痛・圧痛なし, 明らかな腫瘤は触知せず. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.102.1_92 |