急速に増大しESDを行った巨大胃過形成性ポリープの一例

「はじめに」今回, 我々は除菌療法成功後にも関わらず病変の急速な増大傾向を呈し, Total biopsy目的に内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行した胃過形成性ポリープの一例を経験した. 急速に増大する巨大な胃過形成性ポリープの報告は少なく, 本症例ではプロトンポンプ阻害薬(PPI)内服変更後に病変が急速に増大しており, PPI内服がその誘因として示唆され, 若干の文献的考察を加えて報告する. 「症例」患者: 80歳, 男性. 主訴: 特になし. 既往歴: 虫垂炎, 高血圧, 2型糖尿病, 脂質異常症. 投薬: ラベプラゾール, アムロジピン, ベザフィブラート, インスリンアスパルト注,...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2023/06/30, Vol.102(1), pp.65-67
Hauptverfasser: 林田, 翔, 吉竹, 直人, 内藤, 裕史, 内藤, 恵理, 小池, 健郎, 上原, 慶太, 西川, 眞史
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:「はじめに」今回, 我々は除菌療法成功後にも関わらず病変の急速な増大傾向を呈し, Total biopsy目的に内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行した胃過形成性ポリープの一例を経験した. 急速に増大する巨大な胃過形成性ポリープの報告は少なく, 本症例ではプロトンポンプ阻害薬(PPI)内服変更後に病変が急速に増大しており, PPI内服がその誘因として示唆され, 若干の文献的考察を加えて報告する. 「症例」患者: 80歳, 男性. 主訴: 特になし. 既往歴: 虫垂炎, 高血圧, 2型糖尿病, 脂質異常症. 投薬: ラベプラゾール, アムロジピン, ベザフィブラート, インスリンアスパルト注, デュラグリチド皮下注. 病歴: 当院初診3年前に近医で健診目的に施行した上部消化管内視鏡(EGD)で萎縮性胃炎・ヘリコバクター・ピロリ感染症を認め, 一次除菌・二次除菌ともに不成功であった.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.102.1_65