9年間の経過観察後に切除した膵粘液性嚢胞腺腫の一例

「はじめに」粘液性嚢胞腫瘍(Mucinous Cystic Neoplasm, 以下MCN)はmalignant potentialを有するため, 原則手術適応となる. 前医で指摘後約9年間経過観察されていたMCNの症例を経験したので報告する. 「症例」患者: 44歳, 女性 主訴: 膵腫瘤の増大 既往歴: なし. 0経妊0経産. 内服歴: なし. 現病歴: X-9年, 検診で膵臓に最大径31mmの膵嚢胞性病変を指摘された. 他院で画像検査を行い単房性嚢胞として経過観察されていたが, 徐々に増大傾向を示した. X年4月, 病変は54mmに増大しており, 精査のため紹介となった. 入院時現症:...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2022/12/09, Vol.101(1), pp.90-92
Hauptverfasser: 磯, 直樹, 有賀, 啓之, 鈴木, 聡, 岡田, 健太, 鹿志村, 純也
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」粘液性嚢胞腫瘍(Mucinous Cystic Neoplasm, 以下MCN)はmalignant potentialを有するため, 原則手術適応となる. 前医で指摘後約9年間経過観察されていたMCNの症例を経験したので報告する. 「症例」患者: 44歳, 女性 主訴: 膵腫瘤の増大 既往歴: なし. 0経妊0経産. 内服歴: なし. 現病歴: X-9年, 検診で膵臓に最大径31mmの膵嚢胞性病変を指摘された. 他院で画像検査を行い単房性嚢胞として経過観察されていたが, 徐々に増大傾向を示した. X年4月, 病変は54mmに増大しており, 精査のため紹介となった. 入院時現症: 腹部所見は正常だった. 検査所見: CA19-9 2.5U/mL, DUPAN-2≦25U/mL, Span-1 1.1U/mL. 肝胆道系酵素, 膵酵素の上昇, 耐糖能異常はなかった.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.101.1_90