人間ドックの上部消化管内視鏡検査で発見された微小神経内分泌腫瘍の3例
「はじめに」消化管Neuroendocrine tumor(NET)は稀な腫瘍で本邦における罹患率は年間3.51人/10万人と言われているが, その頻度は増加しつつある. 早期のものは無症状で検診で発見されることも多い. 10mmを超えると手術適応となるため早期発見が極めて重要である. 今回我々は人間ドックの上部消化管内視鏡検査で3例のNETを経験し, いずれも内視鏡的に切除できたため報告する. 「症例」「症例1」患者: 60代 男性 主訴, 既往歴, 現病歴: 特になし 上部消化管内視鏡検査: 胃穹窿部から体部にかけ萎縮を認めるが前庭部に萎縮は無く, 逆萎縮の状態であった. 胃体中部小弯に3...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2022/12/09, Vol.101(1), pp.54-56 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」消化管Neuroendocrine tumor(NET)は稀な腫瘍で本邦における罹患率は年間3.51人/10万人と言われているが, その頻度は増加しつつある. 早期のものは無症状で検診で発見されることも多い. 10mmを超えると手術適応となるため早期発見が極めて重要である. 今回我々は人間ドックの上部消化管内視鏡検査で3例のNETを経験し, いずれも内視鏡的に切除できたため報告する. 「症例」「症例1」患者: 60代 男性 主訴, 既往歴, 現病歴: 特になし 上部消化管内視鏡検査: 胃穹窿部から体部にかけ萎縮を認めるが前庭部に萎縮は無く, 逆萎縮の状態であった. 胃体中部小弯に3mm大の粘膜下腫瘍様の黄色調小隆起を認め頂部に微小血管の拡張を伴っていた. 病理組織診断: 粘膜固有層を主座に類円形核と両染性胞体を持つ細胞が小胞巣状, 索状に増生していた. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.101.1_54 |