嚢胞変性を伴う膵神経内分泌腫瘍で免疫染色がグルカゴン陽性の1例

「はじめに」 膵神経内分泌腫瘍(pancreatic neuroendocrine neoplasm, 以下pNEN)は嚢胞変性を来すことがあり, 特にグルカゴンの免疫染色が陽性の場合に多いことが知られている. 「症例」 患者 : 70歳代, 男性. 主訴 : 膵腫瘤の精査. 既往歴 : 高血圧, 前立腺肥大, 胆嚢摘出後. 家族歴 : 特記事項なし. 現病歴 : 前立腺炎に対する薬剤により横紋筋融解症をきたして入院. その際撮影した造影CTで偶発的に膵尾部に嚢胞性腫瘤を認めたため紹介となった. 入院時現症 : 身長154cm. 体重56.8kg. 意識清明. 脈拍96/分・整. 血圧130/...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2022/06/30, Vol.100(1), pp.136-138
Hauptverfasser: 藤川, 健太郎, 鹿志村, 純也, 堀籠, 祐一, 岡田, 健太, 有賀, 啓之
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 膵神経内分泌腫瘍(pancreatic neuroendocrine neoplasm, 以下pNEN)は嚢胞変性を来すことがあり, 特にグルカゴンの免疫染色が陽性の場合に多いことが知られている. 「症例」 患者 : 70歳代, 男性. 主訴 : 膵腫瘤の精査. 既往歴 : 高血圧, 前立腺肥大, 胆嚢摘出後. 家族歴 : 特記事項なし. 現病歴 : 前立腺炎に対する薬剤により横紋筋融解症をきたして入院. その際撮影した造影CTで偶発的に膵尾部に嚢胞性腫瘤を認めたため紹介となった. 入院時現症 : 身長154cm. 体重56.8kg. 意識清明. 脈拍96/分・整. 血圧130/75mmHg. 体温36.3℃. 腹部 : 平坦, 軟 圧痛なし. 入院時検査所見 : 血液検査ではWBC 3600/mm3, CRP 0.19mg/dlと炎症反応上昇なし. 血糖116mg/dlと軽度上昇していたが, HbA1cは5.7%と正常値であった.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.100.1_136