50代男性における,嚢胞変性をきたした膵神経内分泌腫瘍の1例

「はじめに」 膵神経内分泌腫瘍(Pancreatic Neuroendocrine Neoplasms, 以下pNEN)は通常充実性腫瘍として認められることが多いが, 嚢胞変性をきたす例も散在している. 嚢胞性疾患との鑑別が困難であったpNENの症例を経験したので, 報告する. 「症例」 患者 : 51歳, 男性 主訴 : 膵腫瘤の精査 既往歴 : 高血圧, 気管支喘息 内服歴 : プロカテロール塩酸塩水和物吸入液(喘息発作時), シルニジピン, バルサルタン 現病歴 : X-2年9月に検診で嚢胞を伴う膵腫瘤を指摘され, 経過観察されていた. X年8月, 病変の増大はなかったが, 精査目的に紹...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2022/06/30, Vol.100(1), pp.133-135
Hauptverfasser: 磯, 直樹, 有賀, 啓之, 堀籠, 祐一, 岡田, 健太, 鹿志村, 純也
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 膵神経内分泌腫瘍(Pancreatic Neuroendocrine Neoplasms, 以下pNEN)は通常充実性腫瘍として認められることが多いが, 嚢胞変性をきたす例も散在している. 嚢胞性疾患との鑑別が困難であったpNENの症例を経験したので, 報告する. 「症例」 患者 : 51歳, 男性 主訴 : 膵腫瘤の精査 既往歴 : 高血圧, 気管支喘息 内服歴 : プロカテロール塩酸塩水和物吸入液(喘息発作時), シルニジピン, バルサルタン 現病歴 : X-2年9月に検診で嚢胞を伴う膵腫瘤を指摘され, 経過観察されていた. X年8月, 病変の増大はなかったが, 精査目的に紹介された. 入院時現症 : 意識清明. 発熱なし. 黄疸は見られず, 腹部に圧痛はなかった. 入院時検査所見 : CEA 3.6ng/mL, CA19-9 2.5U/mL, DUPAN-2 31U/mL, Span-1 11U/mL.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.100.1_133