無症状で発見された巨大な神経鞘腫の1例

「はじめに」 胃神経鞘腫は胃壁筋層のAuerbach神経叢から生じ, 胃腫瘍の0.2%と稀な疾患である. 術前診断困難な場合も多く, 良悪性の明確な診断基準はないため慎重な判断が必要になる. 「症例」 患者 : 78歳, 女性. 主訴 : 胃腫瘤の精査. 既往歴 : 高血圧, 骨粗鬆症. 家族歴 : 特記事項なし. 現病歴 : 腎機能低下ありスクリーニングの腹部CTで胃腫瘤を認められ, 精査目的に当科紹介となった. 入院時現症 : 身長148cm. 体重50kg. 意識清明. PR 72/分・整. BP 121/68mmHg. RR 16/分. 腹部に異常所見を認めなかった. 入院時検査所見...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2022/06/30, Vol.100(1), pp.88-89
Hauptverfasser: 堀籠, 祐一, 有賀, 啓之, 岡田, 健太, 鹿志村, 純也
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 胃神経鞘腫は胃壁筋層のAuerbach神経叢から生じ, 胃腫瘍の0.2%と稀な疾患である. 術前診断困難な場合も多く, 良悪性の明確な診断基準はないため慎重な判断が必要になる. 「症例」 患者 : 78歳, 女性. 主訴 : 胃腫瘤の精査. 既往歴 : 高血圧, 骨粗鬆症. 家族歴 : 特記事項なし. 現病歴 : 腎機能低下ありスクリーニングの腹部CTで胃腫瘤を認められ, 精査目的に当科紹介となった. 入院時現症 : 身長148cm. 体重50kg. 意識清明. PR 72/分・整. BP 121/68mmHg. RR 16/分. 腹部に異常所見を認めなかった. 入院時検査所見 : 血液検査では軽度の腎機能障害, 軽度の正球性貧血を認めるが他に腫瘍マーカー(CEA, CA19-9)を含めて異常はなかった. 上部消化管内視鏡では胃体下部後壁に50mm大の粘膜下腫瘍があり, Bridging foldを伴い, 中心に線状の陥凹を認めた.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.100.1_88