新型コロナウイルス感染症流行による進行大腸癌診断への影響

「背景」2020年は, 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行により, 前例の無い診療体制が必要とされた. 特に消化管内視鏡は感染リスクが高い手技とされ, 個人防護具の不足もあり, 深刻なCOVID-19流行下での内視鏡検査は必要性の判断を要し, 多くの施設で検査数が減少した. 海外では大腸癌の診断が大きく減少したと報告されているが, 本邦における報告は多くない. 「目的」COVID-19流行が, 当院における進行大腸癌診断に与えた影響を明らかにする. 「対象・方法」2018年4月から2021年1月に, 当施設で内視鏡診断を行った進行大腸癌を対象とした. 2018年4月~20...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2021/12/03, Vol.99(1), pp.69-72
Hauptverfasser: 乾山, 光子, 井上, 楠奈子, 嵐山, 真, 南雲, 秀樹, 上田, 基文, 折原, 慎弥, 高橋, 伸太郎, 吉峰, 尚幸, 大場, 信之, 西中川, 秀太
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「背景」2020年は, 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行により, 前例の無い診療体制が必要とされた. 特に消化管内視鏡は感染リスクが高い手技とされ, 個人防護具の不足もあり, 深刻なCOVID-19流行下での内視鏡検査は必要性の判断を要し, 多くの施設で検査数が減少した. 海外では大腸癌の診断が大きく減少したと報告されているが, 本邦における報告は多くない. 「目的」COVID-19流行が, 当院における進行大腸癌診断に与えた影響を明らかにする. 「対象・方法」2018年4月から2021年1月に, 当施設で内視鏡診断を行った進行大腸癌を対象とした. 2018年4月~2020年3月までを非COVID期, 2020年4月~2021年1月までをCOVID期として2群に分け, 後方視的に下記の検討項目について比較検討した.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.99.1_69