耳下腺癌の胆管転移の一例

「症例」 症例:62歳, 男性. 主訴:上腹部痛. 既往歴:高血圧症. 現病歴:X-10年に左耳下腺癌に対し, 左耳下腺全摘術を施行され, 病理学的所見で唾液腺導管癌, pT2bN2bM0の診断となった. 免疫化学染色では, HER2陽性(score3+), EGFR陽性(1+), AR陽性, Ki67陽性(40-50%)であった. X-9年に多発肝転移を指摘され, 術後再発に対する化学療法として, テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤, カルボプラチン+パクリタキセルの投与を行うもProgressive Diseaseとなったが, トラスツマブ投与後, Complete Resp...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2021/06/25, Vol.98(1), pp.142-144
Hauptverfasser: 水上, 耀介, 樋口, 肇, 片岡, 幹統, 森久保, 尚美, 梅田, 瑠美子, 金崎, 峰雄, 渡辺, 知佳子, 海老沼, 浩利
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「症例」 症例:62歳, 男性. 主訴:上腹部痛. 既往歴:高血圧症. 現病歴:X-10年に左耳下腺癌に対し, 左耳下腺全摘術を施行され, 病理学的所見で唾液腺導管癌, pT2bN2bM0の診断となった. 免疫化学染色では, HER2陽性(score3+), EGFR陽性(1+), AR陽性, Ki67陽性(40-50%)であった. X-9年に多発肝転移を指摘され, 術後再発に対する化学療法として, テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤, カルボプラチン+パクリタキセルの投与を行うもProgressive Diseaseとなったが, トラスツマブ投与後, Complete Responseを得た. X-3年に肝右葉に10mm大の再発病変を認め, 肝腫瘍核出術やラジオ波焼灼術を施行した. X年, 1週間程度続く上腹部痛を主訴に当科を受診した. 生活歴:ビール1日1合, 喫煙なし. 入院時現症:体温37.1度, 脈拍82bpm, 血圧132/89mmHg, 呼吸数18/回, SpO2 99%(room air).
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.98.1_142