10年間留置された胆管ステントに合併した積み上げ結石の一例
「背景」 内視鏡的胆管ステント留置術(Endoscopic biliary stenting : EBS)は広く行われているが, 稀に抜去を忘れ意図せず長期留置となる症例が報告されている. 10年間留置された胆管プラスチックステントに合併した積み上げ結石の一例を経験したので報告する. 「症例」 患者 : 42歳, 女性. 主訴 : 心窩部痛. 現病歴 : 2日前より持続する心窩部痛のため前医を受診した. 腹部超音波検査で12mmの総胆管拡張と10mmの総胆管結石を疑う高エコー病変を認め当院に紹介となった. 血液検査にて肝胆道系酵素上昇を認め急性胆管炎, grade I(Tokyo guidel...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2021/06/25, Vol.98(1), pp.136-138 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 「背景」 内視鏡的胆管ステント留置術(Endoscopic biliary stenting : EBS)は広く行われているが, 稀に抜去を忘れ意図せず長期留置となる症例が報告されている. 10年間留置された胆管プラスチックステントに合併した積み上げ結石の一例を経験したので報告する. 「症例」 患者 : 42歳, 女性. 主訴 : 心窩部痛. 現病歴 : 2日前より持続する心窩部痛のため前医を受診した. 腹部超音波検査で12mmの総胆管拡張と10mmの総胆管結石を疑う高エコー病変を認め当院に紹介となった. 血液検査にて肝胆道系酵素上昇を認め急性胆管炎, grade I(Tokyo guideline2018による重症度)の診断で, 緊急入院となった. 既往歴 : 10年前他院にて胆石性胆嚢炎に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術. 来院時現症 : 意識清明, 血圧126/81mmHg, 体温35.7℃, 脈拍99回/分・整, SpO2 99%(室内気). 腹部 : 平坦, 軟, 心窩部に圧痛あり. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.98.1_136 |