NBI拡大内視鏡で異常拡張血管を認めたpT1b-SM1胃癌の2例
「はじめに」 早期胃癌の粘膜下層(SM)浸潤の診断に狭帯域光拡大内視鏡観察(magnifying narrow-band imaging ; M-NBI)における異常拡張血管(dilated vessel ; D-vessel)が有用との報告が散見される. 今回, D-vesselがpT1b-SM1の診断に有用であった0-II型早期胃癌の内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection ; ESD)による切除例を2例報告する. 「症例1」 患者 : 82歳, 男性 現病歴 : 近医でヘリコバクターピロリ菌感染症に対して2次除菌治療まで施行された. 健診の...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2021/06/25, Vol.98(1), pp.85-87 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 早期胃癌の粘膜下層(SM)浸潤の診断に狭帯域光拡大内視鏡観察(magnifying narrow-band imaging ; M-NBI)における異常拡張血管(dilated vessel ; D-vessel)が有用との報告が散見される. 今回, D-vesselがpT1b-SM1の診断に有用であった0-II型早期胃癌の内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection ; ESD)による切除例を2例報告する. 「症例1」 患者 : 82歳, 男性 現病歴 : 近医でヘリコバクターピロリ菌感染症に対して2次除菌治療まで施行された. 健診の上部消化管内視鏡検査で体中部後壁小弯寄りに10mm大の0-IIc病変を認め, 生検で高分化型腺癌と診断され, 治療目的に当科へ紹介された. 既往歴 : 高血圧症, 脂質異常症, 過活動膀胱 上部消化管内視鏡検査所見 : 萎縮性胃炎(O-2)を背景とし, 胃体中部小弯後壁寄りに7mm大の0-IIc, UL0の病変を認めた. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.98.1_85 |