肺癌に対しペムブロリズマブ投与中にirAE大腸炎を発症した1例

「はじめに」ペムブロリズマブをはじめとする免疫チェックポイント阻害薬(immune checkpoint inhibitors: ICIs)では従来の殺細胞性抗癌薬と異なり様々な免疫関連副作用(immune-related adverse effect: irAE)が報告されている. 今回, 肺扁平上皮癌に対するペムブロリズマブ投与中にirAE大腸炎を発症した一例を経験した. 文献的考察を交え報告する. 「症例」患者: 63歳, 男性. 主訴: 下痢, 下腹部痛. 既往歴: 胸部大動脈瘤(人工血管置換術後). 現病歴: 201X年より肺扁平上皮癌に対しペムブロリズマブ(1回200mgを3週間間...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy(2001年から) 2020-12, Vol.97 (1), p.130-132
Hauptverfasser: 箕輪真寿美, 恩田毅, 濱窪亮平, 肥田舞, 吉田祐士, 大久保知美, 西本崇良, 糸川典夫, 辰口篤志, 藤森俊二, 羽鳥努, 岩切勝彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」ペムブロリズマブをはじめとする免疫チェックポイント阻害薬(immune checkpoint inhibitors: ICIs)では従来の殺細胞性抗癌薬と異なり様々な免疫関連副作用(immune-related adverse effect: irAE)が報告されている. 今回, 肺扁平上皮癌に対するペムブロリズマブ投与中にirAE大腸炎を発症した一例を経験した. 文献的考察を交え報告する. 「症例」患者: 63歳, 男性. 主訴: 下痢, 下腹部痛. 既往歴: 胸部大動脈瘤(人工血管置換術後). 現病歴: 201X年より肺扁平上皮癌に対しペムブロリズマブ(1回200mgを3週間間隔)投与開始, 計31コース施行し部分奏功を維持していた. 開始から23か月後より20回/日の下痢を認めたため32コース目を中止し精査加療目的に入院となった. 入院時現症: 体温36.4℃, 脈拍96bpm 血圧112/78mm 左下腹部に軽い圧痛を認めた.
ISSN:1348-9844