ステロイド局注が有効であった閉塞性大腸炎による大腸狭窄の1例

「症例」患者: 51歳, 男性 主訴: 血便, 腹痛 既往歴: 特記事項なし 現病歴: 数ヶ月頃前より血便を自覚し, 前医にて大腸内視鏡検査を予定していたが, 腸管洗浄液内服中に腹痛を自覚し, 当院に紹介となった. 現症: 体温35.7℃, 脈拍80bpm, 血圧168/120mmHg. 腹部全体に自発痛, 圧痛あり. 血液検査所見: WBC 19200/μlと高値, CEAが5.9ng/mlと高値を認めた. 腹部骨盤部造影CT検査: 直腸Raを中心に全周性の壁肥厚を認めた. 口側腸管は遠位小腸まで拡張を認めた. 大腸内視鏡検査(腸管減圧後): 直腸RsからRaにかけて全周性の2型病変を認めた...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2020/06/26, Vol.96(1), pp.166-167
Hauptverfasser: 角田, 潤哉, 西, 知彦, 稲熊, 岳, 関, 博章, 安井, 信隆, 嶋田, 昌彦, 松本, 秀年
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「症例」患者: 51歳, 男性 主訴: 血便, 腹痛 既往歴: 特記事項なし 現病歴: 数ヶ月頃前より血便を自覚し, 前医にて大腸内視鏡検査を予定していたが, 腸管洗浄液内服中に腹痛を自覚し, 当院に紹介となった. 現症: 体温35.7℃, 脈拍80bpm, 血圧168/120mmHg. 腹部全体に自発痛, 圧痛あり. 血液検査所見: WBC 19200/μlと高値, CEAが5.9ng/mlと高値を認めた. 腹部骨盤部造影CT検査: 直腸Raを中心に全周性の壁肥厚を認めた. 口側腸管は遠位小腸まで拡張を認めた. 大腸内視鏡検査(腸管減圧後): 直腸RsからRaにかけて全周性の2型病変を認めた. 下行結腸脾弯曲までの観察を行った. 腸管はびまん性に発赤し, 一部縦走潰瘍を伴い, 閉塞性大腸炎の状態であった. 経過: CT検査で, 直腸癌に伴う大腸閉塞の診断となった.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.96.1_166