メサラジン+サラゾスルファピリジン併用で治癒した再発性単純性潰瘍
「はじめに」単純性潰瘍の治療の中心はステロイドであり, 5-アミノサリチル酸製剤(メサラジン)による寛解導入および寛解維持に関してその有効性の報告は少ない. 今回, メサラジン3.0gにサラゾスルファピリジン(SASP)2.0gを併用することで寛解導入に成功し, 長期粘膜治癒が得られている術後再発性単純性潰瘍を経験したので報告する. 「症例」患者:56歳男性 主訴:右下腹部痛 既往歴:大腸潰瘍の診断で2回の手術歴あり(1999年と2002年). 1回目は, 腹痛強く緊急手術となった. 2回目は, 内科的治療に反応なく手術となった. いずれも他院. 常用薬:なし 嗜好:飲酒ビール350mL/日,...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2019/12/20, Vol.95(1), pp.92-94 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」単純性潰瘍の治療の中心はステロイドであり, 5-アミノサリチル酸製剤(メサラジン)による寛解導入および寛解維持に関してその有効性の報告は少ない. 今回, メサラジン3.0gにサラゾスルファピリジン(SASP)2.0gを併用することで寛解導入に成功し, 長期粘膜治癒が得られている術後再発性単純性潰瘍を経験したので報告する. 「症例」患者:56歳男性 主訴:右下腹部痛 既往歴:大腸潰瘍の診断で2回の手術歴あり(1999年と2002年). 1回目は, 腹痛強く緊急手術となった. 2回目は, 内科的治療に反応なく手術となった. いずれも他院. 常用薬:なし 嗜好:飲酒ビール350mL/日, 喫煙20本/日(20歳~) 家族歴:炎症性腸疾患, 膠原病の家族歴なし 現病歴・初診時理学所見:2010年7月右下腹部痛を主訴に初診腹部正中部に手術痕あり. 右下腹部に強い圧痛を認めた. 反跳痛なし. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.95.1_92 |