マルチベンディング2チャンネルスコープの内視鏡的止血における有用性

マルチベンディング2チャンネルスコープ(GIF-2TQ260M,Olympus Optical,Japan)はマルチベンディング機構と径3.2mmの吸引兼鉗子孔を2個有する処置用スコープである.マルチベンドであらゆる部位に近接でき,右側にも鉗子孔があるため病変により使い分けが可能である.また2個の鉗子孔を同時に使用することができる.当院における5ヶ月間の本スコープを用いた一次止血率は100%であった.GIF-Q260Jと吸引能を比較すると大きな差はない.一方で処置具を挿入した状態では本スコープの方が吸引能に優れる場合がある.本スコープは右側の鉗子孔が吸引チャンネルとは連結しておらず,左側に処置...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2019/06/07, Vol.94(1), pp.52-55
Hauptverfasser: 落合, 頼業, 布袋屋, 修, 菊池, 大輔, 早坂, 淳之介, 鈴木, 悠悟, 田中, 匡実, 野村, 浩介, 小田切, 啓之, 岡本, 陽祐, 山下, 聡, 松井, 啓, 三谷, 年史, 飯塚, 敏郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:マルチベンディング2チャンネルスコープ(GIF-2TQ260M,Olympus Optical,Japan)はマルチベンディング機構と径3.2mmの吸引兼鉗子孔を2個有する処置用スコープである.マルチベンドであらゆる部位に近接でき,右側にも鉗子孔があるため病変により使い分けが可能である.また2個の鉗子孔を同時に使用することができる.当院における5ヶ月間の本スコープを用いた一次止血率は100%であった.GIF-Q260Jと吸引能を比較すると大きな差はない.一方で処置具を挿入した状態では本スコープの方が吸引能に優れる場合がある.本スコープは右側の鉗子孔が吸引チャンネルとは連結しておらず,左側に処置具を挿入した場合には吸引能が低下し,また完全に閉塞させた場合には吸引不能となる.しかし右側に挿入した場合には吸引能に影響はない.GIF-2TQ260MはESDなどの処置だけでなく,止血時にも有用である.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.94.1_52