逸脱したステントが脾弯曲に滞留後も化学療法を継続できた胃癌の一例
「症例」 患者: 64歳, 女性 主訴: 食欲不振, 心窩部痛, 嘔吐 既往歴: 高血圧, 糖尿病, 高脂血症, 早期大腸癌を内視鏡的切除 現病歴: 201X年1月から食欲不振と心窩部痛を認め, その後嘔吐が出現した. 2月上旬に当院を初診, 上部消化管内視鏡検査を施行したところ, 幽門前庭部に全周性腫瘍を認め, 精査加療目的にて入院となった. 上部消化管内視鏡検査: 幽門前庭部に高度狭窄を伴う全周性の3型腫瘍を認めた. 病理診断: 胃病変の生検にて低分化型管状腺癌と診断, HER2陰性(IHC0)であった. 胸腹部造影CT検査: 胃内には食物残渣が貯留し, 胃拡張を認めた. 幽門部は著明な壁...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2018/12/14, Vol.93(1), pp.90-92 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「症例」 患者: 64歳, 女性 主訴: 食欲不振, 心窩部痛, 嘔吐 既往歴: 高血圧, 糖尿病, 高脂血症, 早期大腸癌を内視鏡的切除 現病歴: 201X年1月から食欲不振と心窩部痛を認め, その後嘔吐が出現した. 2月上旬に当院を初診, 上部消化管内視鏡検査を施行したところ, 幽門前庭部に全周性腫瘍を認め, 精査加療目的にて入院となった. 上部消化管内視鏡検査: 幽門前庭部に高度狭窄を伴う全周性の3型腫瘍を認めた. 病理診断: 胃病変の生検にて低分化型管状腺癌と診断, HER2陰性(IHC0)であった. 胸腹部造影CT検査: 胃内には食物残渣が貯留し, 胃拡張を認めた. 幽門部は著明な壁肥厚を認め, 膵臓と上行結腸への浸潤を伴い, 腹腔内に複数のリンパ節腫脹と腹膜播種病変を認めた. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.93.1_90 |