大網充填術施行部から発生したと思われる進行胃癌の1例
「はじめに」われわれは, 胃潰瘍穿孔に対して, 大網充填術が施行された部位に発生したと思われる進行胃癌の1例を経験したので報告する. 「症例」「患者」: 73歳, 男性. 「主訴」: 著明な貧血. 「現病歴」: 貧血を主訴に前医を受診し, 消化管出血を疑われて当科紹介となった. 貧血症状以外に最近の激しい腹痛などは認めていない. 「既往歴」: 20歳代時に胃潰瘍で開腹手術歴があるが詳細は不明. これまでに検診受診歴はなく, 胃潰瘍以外に特記すべき事項はない. 「来院時現症」: 20歳代の開腹手術時の上腹部正中切開創を認める. 腫瘤は触知されない. 「来院時検査所見」: WBC 5,700/μl...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2018/06/15, Vol.92(1), pp.102-103 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」われわれは, 胃潰瘍穿孔に対して, 大網充填術が施行された部位に発生したと思われる進行胃癌の1例を経験したので報告する. 「症例」「患者」: 73歳, 男性. 「主訴」: 著明な貧血. 「現病歴」: 貧血を主訴に前医を受診し, 消化管出血を疑われて当科紹介となった. 貧血症状以外に最近の激しい腹痛などは認めていない. 「既往歴」: 20歳代時に胃潰瘍で開腹手術歴があるが詳細は不明. これまでに検診受診歴はなく, 胃潰瘍以外に特記すべき事項はない. 「来院時現症」: 20歳代の開腹手術時の上腹部正中切開創を認める. 腫瘤は触知されない. 「来院時検査所見」: WBC 5,700/μl RBC391x104/μl Hb 6.5g/dl Ht24.9% MCV63.7fl MCH16.6pg MCHC26.1% Plt 53.2x104/μl Neut 71.3% Lymph 19.4% T.P 6.7g/dl Alb 3.9g/dl T.Bil 0.6mg/dl GOT 15IU/l GPT 8IU/l LDH 174IU/l γGTP 22IU/l BUN 17.9mg/dl Cr 0.65mg/dl CRP 1.31mg/dl CA72-4 2.4U/mL CEA 25.3ng/mL CA19-9 3U/mL Helicobacter pylori菌抗体陰性. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.92.1_102 |