内視鏡的拡張術が有効であった非特異性多発性小腸潰瘍症の1例
「症例」患者: 71歳, 女性. 主訴: 腹痛. 既往歴: 扁平苔癬, 左卵巣腫瘍. 家族歴: 兄が小腸潰瘍. 血族婚なし. 現病歴: 25歳時に非特異性多発性小腸潰瘍症と診断され, 回盲部狭窄に対し回盲部切除術を施行したが, 再狭窄あり. その後計2回の回腸部分切除術を施行した. X年3月より食後の腹痛, 嘔吐が持続し, 同年4月に下部消化管内視鏡検査を施行したところ, 回腸末端吻合部より数cm口側に全周性の潰瘍を認め, スコープの通過は困難であった. 5月の外来受診時も食後の腹痛を認め, 内視鏡的バルーン拡張術施行目的に入院となった. 入院時現症: 血圧135/85mmHg, 脈拍95回/...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2017/12/08, Vol.91(1), pp.160-161 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「症例」患者: 71歳, 女性. 主訴: 腹痛. 既往歴: 扁平苔癬, 左卵巣腫瘍. 家族歴: 兄が小腸潰瘍. 血族婚なし. 現病歴: 25歳時に非特異性多発性小腸潰瘍症と診断され, 回盲部狭窄に対し回盲部切除術を施行したが, 再狭窄あり. その後計2回の回腸部分切除術を施行した. X年3月より食後の腹痛, 嘔吐が持続し, 同年4月に下部消化管内視鏡検査を施行したところ, 回腸末端吻合部より数cm口側に全周性の潰瘍を認め, スコープの通過は困難であった. 5月の外来受診時も食後の腹痛を認め, 内視鏡的バルーン拡張術施行目的に入院となった. 入院時現症: 血圧135/85mmHg, 脈拍95回/分, 呼吸数18回/分, 体温36.6℃. 眼瞼結膜軽度貧血あり. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.91.1_160 |