各種ドレナージを組み合わせた治療が有用であった膵仮性囊胞の1例
「はじめに」今回われわれは, 経胃ドレナージで改善が得られなかった膵仮性嚢胞に対して, 経皮的ドレナージ, 経乳頭的ドレナージを組み合わせることで改善を得た症例を経験したので, 若干の文献的考察を加え報告する. 「症例」患者:68歳, 男性. 主訴:腹痛. 既往歴:64歳アルコール性膵炎, 68歳鼠径ヘルニア. 現病歴:64歳時にアルコール性急性膵炎の加療後, 通院を中断し飲酒を続けていた. 4年経過した9月に慢性膵炎増悪および膵尾部の膵仮性嚢胞の感染, 嚢胞内出血のため前医に入院した. 絶食のうえ抗生剤を投与されたが改善せず, 10月8日当院に転院となった. 現症:体温36.7℃, 血圧11...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2017/06/09, Vol.90(1), pp.156-157 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」今回われわれは, 経胃ドレナージで改善が得られなかった膵仮性嚢胞に対して, 経皮的ドレナージ, 経乳頭的ドレナージを組み合わせることで改善を得た症例を経験したので, 若干の文献的考察を加え報告する. 「症例」患者:68歳, 男性. 主訴:腹痛. 既往歴:64歳アルコール性膵炎, 68歳鼠径ヘルニア. 現病歴:64歳時にアルコール性急性膵炎の加療後, 通院を中断し飲酒を続けていた. 4年経過した9月に慢性膵炎増悪および膵尾部の膵仮性嚢胞の感染, 嚢胞内出血のため前医に入院した. 絶食のうえ抗生剤を投与されたが改善せず, 10月8日当院に転院となった. 現症:体温36.7℃, 血圧112/67mmHg, 脈拍78/分・整, 腹部は平坦・軟であり, 軽度の圧痛を認めたが, 反跳痛は認めなかった. 検査成績:Hb10.9g/dlの貧血, 血清アミラーゼ190U/l, リパーゼ105U/lと膵酵素上昇が認められた. CRP 19.45mg/dlと炎症反応が上昇していた. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.90.1_156 |