大腸内視鏡検査中に消化管穿孔を来したCollagenous colitisの1例
「はじめに」Collagenous colitis(以下CC)は中高年女性に好発する慢性下痢症で, 日常診療でも遭遇する機会が増えている. 本邦ではプロトンポンプ阻害薬, 特にランソプラゾール(以下LPZ)の内服症例が多いとされている. 今回われわれはLPZ内服が原因で発症し, 診断のために施行した大腸内視鏡検査(以下CS)中に消化管穿孔を来したが, 保存的加療にて軽快したCCの1例を経験したので報告する. 「症例」患者:85歳, 女性. 主訴:水様下痢. 既往歴:高血圧症, 糖尿病, 不眠症. 内服薬:LPZ, ニフェジピン, サキサグリプチン, ブロチゾラム. 現病歴:1日6行程度の水様下...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2017/06/09, Vol.90(1), pp.128-129 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」Collagenous colitis(以下CC)は中高年女性に好発する慢性下痢症で, 日常診療でも遭遇する機会が増えている. 本邦ではプロトンポンプ阻害薬, 特にランソプラゾール(以下LPZ)の内服症例が多いとされている. 今回われわれはLPZ内服が原因で発症し, 診断のために施行した大腸内視鏡検査(以下CS)中に消化管穿孔を来したが, 保存的加療にて軽快したCCの1例を経験したので報告する. 「症例」患者:85歳, 女性. 主訴:水様下痢. 既往歴:高血圧症, 糖尿病, 不眠症. 内服薬:LPZ, ニフェジピン, サキサグリプチン, ブロチゾラム. 現病歴:1日6行程度の水様下痢が2カ月持続したため当科を受診し, 精査のため入院となった. 3カ月前より逆流性食道炎に対し, LPZ 15mgの内服が開始されていた. 入院時現症:身長138cm, 体重39kg, 体温36.0℃, 血圧136/69mmHg, 脈拍92回/分・整, 下腹部に軽度の圧痛を認める以外, 特記すべき異常所見なし. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.90.1_128 |