バリウムによる胃透視検査後に生じた十二指腸憩室穿孔に対して保存的治療が奏効した1例
「はじめに」胃透視検査は上部消化管に対するスクリーニングとして広く行われており, リスクの低い検査と認識されている. 胃透視後に生じた十二指腸憩室穿孔に対して保存的治療が奏効した1例を経験したので報告する. 「症例」患者:40歳, 女性. 主訴:心窩部痛, 嘔吐. 既往歴:なし. 嗜好歴:飲酒歴は機会飲酒, 喫煙歴なし. 現病歴:胃癌検診でバリウムによる胃透視検査を受けた. 翌日起床時より心窩部痛を認め, その後嘔吐した. 3日後も心窩部痛に改善なく, 発熱も認めたため当院を受診し入院となった. 入院時現症:身長159cm, 体重54kg, 体温38.6℃, 血圧112/72mmHg, 脈拍9...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2017/06/09, Vol.90(1), pp.106-107 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」胃透視検査は上部消化管に対するスクリーニングとして広く行われており, リスクの低い検査と認識されている. 胃透視後に生じた十二指腸憩室穿孔に対して保存的治療が奏効した1例を経験したので報告する. 「症例」患者:40歳, 女性. 主訴:心窩部痛, 嘔吐. 既往歴:なし. 嗜好歴:飲酒歴は機会飲酒, 喫煙歴なし. 現病歴:胃癌検診でバリウムによる胃透視検査を受けた. 翌日起床時より心窩部痛を認め, その後嘔吐した. 3日後も心窩部痛に改善なく, 発熱も認めたため当院を受診し入院となった. 入院時現症:身長159cm, 体重54kg, 体温38.6℃, 血圧112/72mmHg, 脈拍94回/min. 眼瞼結膜貧血なし, 眼球結膜黄染なし. 肺音清明, 心雑音聴取せず. 腹部は平坦軟で右季肋部に圧痛を認めた. 入院時血液検査:白血球17,600/μl, CRP23.21mg/dlと炎症反応の上昇を認めた. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.90.1_106 |