内視鏡的に止血し得た回腸憩室出血の1例

「はじめに」今回, 回腸憩室出血に対して内視鏡的止血術を施行した1例を経験したので報告する. 症例:患者:75歳, 女性. 主訴:血便. 既往歴:椎骨脳底動脈循環不全, 糖尿病, 脂質異常症, 慢性腎臓病. 常用薬:アスピリン200mg/日, シロスタゾール200mg/日, チクロピジン200mg/日, ランソプラゾール30mg/日. 現病歴:2015年10月上旬から血便を自覚した. 10月中旬に近医を受診したところ, Hb 8.7g/dLと貧血を認めた. 下部消化管出血の診断で当院紹介受診し, 入院となった. 来院時現症:意識清明, 血圧130/92mmHg, 脈拍85回/分・整, 体温36...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2016/12/16, Vol.89(1), pp.128-129
Hauptverfasser: 葛西, 豊高, 中原, 守康, 今井, 崇紀, 神山, 英範, 高山, 裕司, 川辺, 晃一, 宮原, 庸介, 福田, 裕昭, 江藤, 宏幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」今回, 回腸憩室出血に対して内視鏡的止血術を施行した1例を経験したので報告する. 症例:患者:75歳, 女性. 主訴:血便. 既往歴:椎骨脳底動脈循環不全, 糖尿病, 脂質異常症, 慢性腎臓病. 常用薬:アスピリン200mg/日, シロスタゾール200mg/日, チクロピジン200mg/日, ランソプラゾール30mg/日. 現病歴:2015年10月上旬から血便を自覚した. 10月中旬に近医を受診したところ, Hb 8.7g/dLと貧血を認めた. 下部消化管出血の診断で当院紹介受診し, 入院となった. 来院時現症:意識清明, 血圧130/92mmHg, 脈拍85回/分・整, 体温36.9℃, SpO2 96%(Room air). 眼瞼結膜貧血あり. 心雑音・肺雑音なし. 腹部平坦・軟. 自発痛・圧痛なし. 表在リンパ節触知せず. 直腸診で暗赤色便付着あり.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.89.1_128