アルゴンプラズマ凝固法が奏効した出血性放射線性十二指腸炎の1例

「症例」患者:77歳, 女性. 主訴:黒色便・息切れ. 既往歴:71歳, 卵巣癌. 現病歴:2009年前医で右卵巣癌(stage IIIc)に対して付属器切除術を受け, パクリタキセル・カルボプラチンによる化学療法後に子宮全摘・大網切除術が追加された. 2011年と2012年傍大動脈リンパ節の再発に対し, ゲムシタビンとカルボプラチンによる化学療法が行われた. 2015年左鎖骨上リンパ節と右傍大動脈リンパ節の腫大を認めたため, 当院放射線科に紹介され, 両者に対してそれぞれ50Gy/25回/5週の強度変調放射線治療(IMRT)を受けた. その3カ月後から黒色便と労作時息切れが生じ, 高度の貧血...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2016/12/16, Vol.89(1), pp.104-105
Hauptverfasser: 森山, 友章, 清水, 実, 藤川, 智章, 加藤, 一郎, 高力, 俊策, 長主, 直子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「症例」患者:77歳, 女性. 主訴:黒色便・息切れ. 既往歴:71歳, 卵巣癌. 現病歴:2009年前医で右卵巣癌(stage IIIc)に対して付属器切除術を受け, パクリタキセル・カルボプラチンによる化学療法後に子宮全摘・大網切除術が追加された. 2011年と2012年傍大動脈リンパ節の再発に対し, ゲムシタビンとカルボプラチンによる化学療法が行われた. 2015年左鎖骨上リンパ節と右傍大動脈リンパ節の腫大を認めたため, 当院放射線科に紹介され, 両者に対してそれぞれ50Gy/25回/5週の強度変調放射線治療(IMRT)を受けた. その3カ月後から黒色便と労作時息切れが生じ, 高度の貧血を認めたため当院内科に紹介された. 現症:身長151cm, 体重49kg, 血L圧113/47mmHg, 体温36.2℃. 眼瞼結膜に高度の貧血がみられ, 腹部は平坦・軟で下腹部に手術痕を認めた. 表在リンパ節は触知しなかった.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.89.1_104