NBI併用拡大観察および超音波内視鏡が深達度診断に有用であった0−Ⅱc+Ⅰs型食道癌の1例
「症例」患者;65歳, 男性. 主訴:咽頭違和感. 現病歴:2015年7月に声門上部癌(cStage III)を指摘され, 同月に当院耳鼻咽喉科を受診. 重複癌スクリーニング目的に当科紹介受診となった. 既往歴:2010年に左眼網膜剥離. 嗜好歴:アルコール;日本酒2合/日×30年, 喫煙;20本×42年. 入院時現症:特記事項なし 検査所見:血液検査所見, CT所見で特記すべき事項なし. 上部消化管内視鏡所見:上切歯列より34cmの胸部下部食道右壁に約30mm大の軽度発赤した浅い陥凹性病変を認め, NBI観察では明瞭なbrownish areaとして観察された. 病変内に2つの隆起性病変を認...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2016/12/16, Vol.89(1), pp.82-83 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「症例」患者;65歳, 男性. 主訴:咽頭違和感. 現病歴:2015年7月に声門上部癌(cStage III)を指摘され, 同月に当院耳鼻咽喉科を受診. 重複癌スクリーニング目的に当科紹介受診となった. 既往歴:2010年に左眼網膜剥離. 嗜好歴:アルコール;日本酒2合/日×30年, 喫煙;20本×42年. 入院時現症:特記事項なし 検査所見:血液検査所見, CT所見で特記すべき事項なし. 上部消化管内視鏡所見:上切歯列より34cmの胸部下部食道右壁に約30mm大の軽度発赤した浅い陥凹性病変を認め, NBI観察では明瞭なbrownish areaとして観察された. 病変内に2つの隆起性病変を認め, 肛門側, やや前壁よりの5mm大の厚みのある隆起は食道癌取り扱い規約の病型分類0-Is, 同病変の右側に2mm大の小隆起は0-IIaと考えられた. Narrow Band Imaging(NBI)拡大観察で病変の大部分は日本食道学会拡大内視鏡分類のType B1血管として観察されたが, 0-Is部位でType B2血管を認めた. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.89.1_82 |