自然退縮した上行結腸癌の1例

「症例」「患者」: 73歳, 男性. 「家族歴」: 特記事項なし. 「既往歴」: 25歳時に虫垂炎手術. 72歳にパーキンソン病. 「現病歴」: 検診にて便潜血陽性を指摘され, 大腸内視鏡検査目的に当院受診となった. 「来院時現症」: 特記すべき所見なし. 「来院時検査所見」: Hb 12.0g/dlと軽度貧血を認めた. CEA 2.3ng/ml, CA19-9 95.7U/mlとCA19-9の高値を認めたが, 腹部超音波検査やCT検査上, 腫瘍性病変は指摘できなかった. 「臨床経過」: 大腸内視鏡検査では, 上行結腸にひだ集中を伴う約7mm大のIIa+IIc病変を認めた. 拡大内視鏡は用いな...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2016/06/11, Vol.88(1), pp.152-153
Hauptverfasser: 伊藤, 翔子, 小林, 修, 太田, 一樹, 小島, 拓人, 橋本, 周太郎, 三好, 由里子, 渡辺, 大地, 黒田, 博之, 澁谷, 智義, 坂本, 直人, 長田, 太郎, 八尾, 隆史, 渡辺, 純夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「症例」「患者」: 73歳, 男性. 「家族歴」: 特記事項なし. 「既往歴」: 25歳時に虫垂炎手術. 72歳にパーキンソン病. 「現病歴」: 検診にて便潜血陽性を指摘され, 大腸内視鏡検査目的に当院受診となった. 「来院時現症」: 特記すべき所見なし. 「来院時検査所見」: Hb 12.0g/dlと軽度貧血を認めた. CEA 2.3ng/ml, CA19-9 95.7U/mlとCA19-9の高値を認めたが, 腹部超音波検査やCT検査上, 腫瘍性病変は指摘できなかった. 「臨床経過」: 大腸内視鏡検査では, 上行結腸にひだ集中を伴う約7mm大のIIa+IIc病変を認めた. 拡大内視鏡は用いなかったが, NBI観察でIIa部位の辺縁に一部網目状の血管所見を認め, surface patternは周囲の正常粘膜との境界はなく, 全体的に類似しており, NICE分類のtype1と判断した.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.88.1_152