術前補助療法で縮小し完全切除しえた胃GISTの1例

「はじめに」腫瘍径が大きく, 手術の困難なMarginally resectable Gastrointestinal Stromal Tumor(GIST)では術前イマチニブ投与が有効との報告があるが, いまだ臨床試験段階の治療である. 今回, 径20cmの巨大GISTの症例を経験した. 「症例」「患者」: 53歳, 男性. 「主訴」: 腹部膨満. 「既往歴」: 十二指腸潰瘍. 「現病歴」: 来院半月前に腹部膨満が出現したため当センターを受診した. 「血液検査所見」: WBC13,400/μl, CRP20.4mg/dlと炎症反応および軽度の貧血(Hb10.4g/dl)を認めた. 腫瘍マーカ...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2016/06/11, Vol.88(1), pp.96-97
Hauptverfasser: 西元, 史哉, 東畑, 美幸子, 佐藤, 知己, 庄司, 達弘, 宮地, 孟, 細川, 恭佑, 増田, 勇毅, 嘉悦, 勉
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」腫瘍径が大きく, 手術の困難なMarginally resectable Gastrointestinal Stromal Tumor(GIST)では術前イマチニブ投与が有効との報告があるが, いまだ臨床試験段階の治療である. 今回, 径20cmの巨大GISTの症例を経験した. 「症例」「患者」: 53歳, 男性. 「主訴」: 腹部膨満. 「既往歴」: 十二指腸潰瘍. 「現病歴」: 来院半月前に腹部膨満が出現したため当センターを受診した. 「血液検査所見」: WBC13,400/μl, CRP20.4mg/dlと炎症反応および軽度の貧血(Hb10.4g/dl)を認めた. 腫瘍マーカーは陰性だった. 「腹部造影CT所見」: 胃壁外に突出する長径20cmの巨大な腫瘍を認め, 内部は不均一に造影され, 出血壊死が疑われた. 肝臓および脾臓への広範囲な浸潤も疑われたことから, 精査加療目的に入院となった.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.88.1_96