両下肢の壊疽性膿皮症を合併した潰瘍性大腸炎の1例

「症例」 患者:42歳, 女性. 主訴:歩行困難, 腹痛, 血便, 食欲不振. 既往歴:妊娠時に子宮筋腫を指摘された. 家族歴:父親に糖尿病, 兄に潰瘍性大腸炎. 現病歴:2000年に潰瘍性大腸炎(UC)と診断され, 5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤で治療開始し, その後アザチオプリン(AZA)が追加となった. 2014年3月から下痢, 血便が出現, 同年7月に前医の大腸内視鏡検査(CS)で活動性炎症を指摘された. 7月中旬頃から両下肢に有痛性の皮疹が出現し, 当院皮膚科紹介受診. 壊疽性膿皮症(pyoderma gangrenosum: PG)の診断でシクロスポリン(CyA)の内服が開...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2015/12/12, Vol.87(1), pp.186-187
Hauptverfasser: 富澤, 琢, 山﨑, 勇一, 中山, 哲雄, 安岡, 秀敏, 栗林, 志行, 大山, 達也, 堀口, 昇男, 水出, 雅文, 下山, 康之, 佐藤, 賢, 柿崎, 暁, 河村, 修, 草野, 元康
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「症例」 患者:42歳, 女性. 主訴:歩行困難, 腹痛, 血便, 食欲不振. 既往歴:妊娠時に子宮筋腫を指摘された. 家族歴:父親に糖尿病, 兄に潰瘍性大腸炎. 現病歴:2000年に潰瘍性大腸炎(UC)と診断され, 5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤で治療開始し, その後アザチオプリン(AZA)が追加となった. 2014年3月から下痢, 血便が出現, 同年7月に前医の大腸内視鏡検査(CS)で活動性炎症を指摘された. 7月中旬頃から両下肢に有痛性の皮疹が出現し, 当院皮膚科紹介受診. 壊疽性膿皮症(pyoderma gangrenosum: PG)の診断でシクロスポリン(CyA)の内服が開始となった. その後, 腹部症状の悪化ありプレドニゾロン(PSL)の内服を開始するも症状改善なく, 歩行も困難となり, PSL開始4日後に当科緊急入院となった.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.87.1_186