悪性胃十二指腸狭窄に対するステント留置の有用性
「はじめに」 切除不能な悪性胃十二指腸狭窄(Gastric outlet obstruction: GOO)は進行再発腫瘍の晩期合併症である. この合併症による悪心, 嘔吐症状などのため, 患者のQOLは大きく損なわれる. 従来, このような狭窄に対する加療は外科的消化管バイパス術が中心であった. しかし外科的加療の多くは全身麻酔が必要であることと, 全身状態不良の患者に対する外科的侵襲の大きさから施行不能な場合もあるため, 低侵襲の治療法が望まれていた. 内視鏡的消化管ステント(Self-expanding metal stent: SEMS)は, このような, 外科的侵襲が困難と考えられる...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2015/12/12, Vol.87(1), pp.152-153 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 切除不能な悪性胃十二指腸狭窄(Gastric outlet obstruction: GOO)は進行再発腫瘍の晩期合併症である. この合併症による悪心, 嘔吐症状などのため, 患者のQOLは大きく損なわれる. 従来, このような狭窄に対する加療は外科的消化管バイパス術が中心であった. しかし外科的加療の多くは全身麻酔が必要であることと, 全身状態不良の患者に対する外科的侵襲の大きさから施行不能な場合もあるため, 低侵襲の治療法が望まれていた. 内視鏡的消化管ステント(Self-expanding metal stent: SEMS)は, このような, 外科的侵襲が困難と考えられる患者に対して緩和治療の一環として行われていることが多い. 当施設において外科的侵襲が困難なGOOと診断され, SEMSを施行された8症例について報告する. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.87.1_152 |