十二指腸病変の内視鏡治療におけるポリグリコール酸シートとフィブリン糊による被蓋法の経験
「はじめに」 ポリグリコール酸(PGA)シート(ネオベール(R)/グンゼ株式会社)とフィブリン接着剤は創部の保護と治癒促進を目的として, 主に外科領域で使用されている. 近年これらは内視鏡治療の領域にも応用されつつある. 今回, 十二指腸非乳頭部上皮性腫瘍に対し内視鏡治療を施行したのち, PGAシートとフィブリン接着剤併用被蓋法を施行し, 術後合併症を予防し得た2症例を報告する. 「症例1」 患者:77歳, 男性. 主訴:なし. 既往歴:脂質異常, 高血圧, 前立腺肥大. 現病歴:他院で施行された上部消化管内視鏡(EGD)にて十二指腸下行脚に腫瘍性病変を認め, 精査加療を目的に当科に紹介となっ...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2015/12/12, Vol.87(1), pp.150-151 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 ポリグリコール酸(PGA)シート(ネオベール(R)/グンゼ株式会社)とフィブリン接着剤は創部の保護と治癒促進を目的として, 主に外科領域で使用されている. 近年これらは内視鏡治療の領域にも応用されつつある. 今回, 十二指腸非乳頭部上皮性腫瘍に対し内視鏡治療を施行したのち, PGAシートとフィブリン接着剤併用被蓋法を施行し, 術後合併症を予防し得た2症例を報告する. 「症例1」 患者:77歳, 男性. 主訴:なし. 既往歴:脂質異常, 高血圧, 前立腺肥大. 現病歴:他院で施行された上部消化管内視鏡(EGD)にて十二指腸下行脚に腫瘍性病変を認め, 精査加療を目的に当科に紹介となった. EGD所見:十二指腸下行脚後壁に周囲との境界明瞭な20mm大の扁平隆起性病変を認めた. 病変の色調は大部分が発赤調で辺縁は褪色調を呈していた. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.87.1_150 |