経カテーテル的動脈塞栓術により止血した十二指腸憩室出血の1例

「はじめに」 十二指腸憩室出血は内視鏡的止血が第一選択とされることが多いが, 経カテーテル的動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization: TAE)や外科的手術によって治療された症例も報告されている. 今回, 内視鏡的止血が困難であり, TAEで止血しえた症例を経験したため報告する. 「症例」 患者:76歳, 男性, 主訴:意識消失, 黒色便. 既往歴:脳梗塞の予防でアスピリン腸溶錠を服用. 高血圧, 虫垂炎術後, 白内障術後. 現病歴:受診日の起床時に全身の脱力感を自覚し, 意識消失した. 多量の黒色便とともに倒れている所を家族が発見し救急要請した. 入...

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Veröffentlicht in:Progress of Digestive Endoscopy 2015/12/12, Vol.87(1), pp.148-149
Hauptverfasser: 伊藤, 光一, 矢田, 智之, 上村, 直実
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:「はじめに」 十二指腸憩室出血は内視鏡的止血が第一選択とされることが多いが, 経カテーテル的動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization: TAE)や外科的手術によって治療された症例も報告されている. 今回, 内視鏡的止血が困難であり, TAEで止血しえた症例を経験したため報告する. 「症例」 患者:76歳, 男性, 主訴:意識消失, 黒色便. 既往歴:脳梗塞の予防でアスピリン腸溶錠を服用. 高血圧, 虫垂炎術後, 白内障術後. 現病歴:受診日の起床時に全身の脱力感を自覚し, 意識消失した. 多量の黒色便とともに倒れている所を家族が発見し救急要請した. 入院時現症:意識清明. 血圧114/54mmHg, 脈拍85/min. 眼瞼結膜に貧血を認める.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.87.1_148