膵管ステントで膵切除・再建術を回避できたⅢb型外傷性膵損傷の1例
「はじめに」 膵損傷は腹部外傷の1~12%とされ, 比較的稀である. 特に主膵管損傷を伴う場合は, 「日本外傷学会臓器損傷分類2008」においてIIIb型に分類され, 死亡率は34.8%と高率である. 今回我々は, IIIb型外傷性膵損傷に対して内視鏡的膵管ステント留置で膵切除・再建術を回避できた1例を経験したので, 文献的考察を加えて報告する. 「症例」 患者:52歳, 男性. 主訴:心窩部痛. 既往歴:脂質代謝異常, 冠攣縮性狭心症. 飲酒歴:若い頃から大酒家. 喫煙歴:なし. 現病歴:2014年3月, 息子に腹部に蹴られた. 翌日より心窩部痛が出現し, 徐々に増悪したため, 受傷2日後に...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2015/12/12, Vol.87(1), pp.146-147 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「はじめに」 膵損傷は腹部外傷の1~12%とされ, 比較的稀である. 特に主膵管損傷を伴う場合は, 「日本外傷学会臓器損傷分類2008」においてIIIb型に分類され, 死亡率は34.8%と高率である. 今回我々は, IIIb型外傷性膵損傷に対して内視鏡的膵管ステント留置で膵切除・再建術を回避できた1例を経験したので, 文献的考察を加えて報告する. 「症例」 患者:52歳, 男性. 主訴:心窩部痛. 既往歴:脂質代謝異常, 冠攣縮性狭心症. 飲酒歴:若い頃から大酒家. 喫煙歴:なし. 現病歴:2014年3月, 息子に腹部に蹴られた. 翌日より心窩部痛が出現し, 徐々に増悪したため, 受傷2日後に当院へ救急搬送された. CTで鈍的腹部外傷による外傷性膵単独損傷と診断され, 同日当院救命救急センターへ緊急入院した. |
---|---|
ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.87.1_146 |