急速な臨床経過を呈した上行結腸扁平上皮癌の1例
「はじめに」 大腸原発悪性腫瘍は, 肛門・直腸下部を除くとそのほとんどが腺癌であり, 扁平上皮癌は極めて稀である. 今回我々は, 急速な臨床経過を呈し永眠された, 上行結腸扁平上皮癌の1例を経験したので報告する. 「症例」 患者 : 51歳, 男性. 主訴 : 右下腹部痛, 水様性下痢, 微熱. 既往歴・常用薬 : 特になし. 現病歴 : 2014年1月上旬より水様性下痢が出現. 近医通院加療したが改善なく, 1月下旬に当院紹介受診した. 右下腹部に疼痛を伴う腫瘤を触知したため, 腹骨盤造影CT検査を施行した. 上行結腸腫瘤および多発肝腫瘤を認めたため, 精査加療目的で緊急入院した. 入院時現...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2015/06/18, Vol.86(1), pp.206-207 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 大腸原発悪性腫瘍は, 肛門・直腸下部を除くとそのほとんどが腺癌であり, 扁平上皮癌は極めて稀である. 今回我々は, 急速な臨床経過を呈し永眠された, 上行結腸扁平上皮癌の1例を経験したので報告する. 「症例」 患者 : 51歳, 男性. 主訴 : 右下腹部痛, 水様性下痢, 微熱. 既往歴・常用薬 : 特になし. 現病歴 : 2014年1月上旬より水様性下痢が出現. 近医通院加療したが改善なく, 1月下旬に当院紹介受診した. 右下腹部に疼痛を伴う腫瘤を触知したため, 腹骨盤造影CT検査を施行した. 上行結腸腫瘤および多発肝腫瘤を認めたため, 精査加療目的で緊急入院した. 入院時現症 : 身長167cm, 体重60kg. 意識清明, 血圧132/68mmHg, 脈拍113回/分・整, 体温37.0℃, SpO2 98%(room air). 眼瞼結膜貧血あり. 心雑音・肺雑音なし. 腹部平坦・軟. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.86.1_206 |