下行結腸から直腸に静脈瘤を呈したKlippel-Trenaunay-Weber症候群の1例
「はじめに」 Klippel-Trenaunay-Weber症候群は, 体幹や四肢の母斑, 静脈瘤, 軟部組織腫大を三徴とする疾患である. 種々の血管病変を合併するが, 消化管に認められる血管病変の内視鏡像の報告は少ない. 今回, 我々は同症候群に下行結腸から直腸にかけて著明な静脈瘤を認めた1例を経験したので報告する. 「症例」 患者 : 72歳, 女性. 主訴 : 下血. 既往歴 : 32歳, 甲状腺腫瘍(手術). 61歳, 血管腫により右下腿切断, 十二指腸潰瘍(幽門側胃切除術). 高血圧症(時期不明). 家族歴 : 兄 心筋梗塞(冠動脈バイパス術). 妹 甲状腺腫瘍(手術), 胃癌(手術...
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Veröffentlicht in: | Progress of Digestive Endoscopy 2015/06/18, Vol.86(1), pp.190-191 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 Klippel-Trenaunay-Weber症候群は, 体幹や四肢の母斑, 静脈瘤, 軟部組織腫大を三徴とする疾患である. 種々の血管病変を合併するが, 消化管に認められる血管病変の内視鏡像の報告は少ない. 今回, 我々は同症候群に下行結腸から直腸にかけて著明な静脈瘤を認めた1例を経験したので報告する. 「症例」 患者 : 72歳, 女性. 主訴 : 下血. 既往歴 : 32歳, 甲状腺腫瘍(手術). 61歳, 血管腫により右下腿切断, 十二指腸潰瘍(幽門側胃切除術). 高血圧症(時期不明). 家族歴 : 兄 心筋梗塞(冠動脈バイパス術). 妹 甲状腺腫瘍(手術), 胃癌(手術). 現病歴 : 生下時より右下腿が左下腿より太いことに気づかれていた. 55歳時に他院でKlippel-Trenaunay-Weber症候群と診断された. 下血は50歳代に1度認めたがその後69歳まで認めなかった. 70歳で下血を自覚し近医で消化管精査をしたが, 活動性出血は認めず経過観察となった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.86.1_190 |